
オズケアワークスの理念
Philosophy
人は、外から変えられるのではなく、自分の中にあるものに気づいていく
『オズの魔法使い』の物語では、ドロシー、カカシ、ブリキの木こり、臆病なライオンが、それぞれ自分に足りないものを求めて旅に出ます
知恵がほしい
心がほしい
勇気がほしい
家に帰りたい
彼らは、自分にはそれがないと思い、オズの魔法使いに会えば、魔法によって自分を変えてもらえると信じて困難な旅を続けます
けれど、ようやくたどり着いた先で知らされるのは、
欲しかったものは、実は最初から自分の中にあった、ということです
カカシには、すでに知恵があった
ブリキの木こりには、すでに心があった
ライオンには、すでに勇気があった
ドロシーには、すでに帰る力があった
ただ、それに自分で気づけていなかった
自分の力として信じられていなかった
私たちは、この物語の核心を、オズケアワークスの理念の土台にしています
支援とは、本人の本質を変えることではない
オズケアワークスは、障害のある人を、何かが欠けた存在だとは考えていません
重度の障害があっても、その人には意思があり、感情があり、好みがあり、判断があり、生活があります
その人の中には、その人として生きる力がすでにあります
ただし、身体の障害、社会の仕組み、家族関係、住環境、制度の限界、人手不足によって、その力が発揮しづらくなっていることがあります
私たちの仕事は、本人を別の誰かに変えることではありません。
本人の中にすでにある意思や力が、実際の暮らしの中で形になるように支えることです
どこで暮らすか
誰と関わるか
何を食べるか
どう働くか
どう遊ぶか
どう生きるか
それを本人のものとして守るために、私たちは重度訪問介護という仕事をしています
魔法ではなく、現場が人を気づかせる
人は、ただ説明されただけでは、自分の中にあるものに気づけません
カカシも、ブリキの木こりも、ライオンも、最初から知恵や心や勇気を持っていました
けれど、それに気づいたのは、旅をしたからです
困難に出会い、仲間と進み、怖い場面を越え、自分で選び、自分で動いたからです
オズケアワークスにとっての「旅」は、日々の現場です
利用者の暮らしに入り、身体介助を行い、生活のリズムを覚え、迷った時に確認し、失敗しないように考え、チームで支え合う
その積み重ねの中で、ヘルパーも、自分にできることに気づいていきます
最初から完璧な人はいません
最初から自信のある人も多くありません
けれど、丁寧な同行研修と、現場経験と、報告相談と、チームの支えがあれば、
「自分にはできない」と思っていた人が、いつの間にか現場を支えられるようになる
それは、魔法で変わったのではありません
もともと持っていたものが、現場の中で見えるようになったのだと思います
会社は、魔法使いではない
オズケアワークスは、利用者にも、ヘルパーにも、魔法のような解決を約束する会社ではありません
障害がなくなるわけではありません
制度の問題が一瞬で消えるわけでもありません
人間関係の難しさや、現場の緊張感がなくなるわけでもありません
けれど、私たちは、現実の中でできることを積み重ねます
新人を放置しない
現場を個人任せにしない
迷ったら確認する
記録を残す
無理なシフトを組まない
ヘルパーを使い捨てにしない
利用者を抱え込まない
会社として責任を持つ
魔法ではなく、仕組みをつくる
善意ではなく、仕事として続けられる形にする
一人のスーパーヘルパーに頼るのではなく、チームで支える
それが、私たちの考える福祉です
本人の中にある力を、暮らしの中で形にする
支援とは、上から何かを与えることではありません
「助けてあげる」でもない
「正しい生活に導く」でもない
「本人の代わりに決める」でもない
本人の中にある意思を、現実の生活として成立させること
そのために、必要な介助、環境、制度、チーム、時間を整えること
それが、私たちの仕事です
障害のある人が、自分の生活を自分のものとして生きる
ヘルパーが、自分の役割に気づき、仕事として誇りを持つ
管理者が、現場を孤独にせず、仕組みとして支える
会社が、きれいごとではなく、続けられる福祉をつくる
それぞれの中にあるものを、現場の中で引き出していく
オズケアワークスは、そういう会社でありたいと考えています
